冬の序開
早発ちで現場へ向かう朝、
標高300mラインから上が奇麗に化粧をしていた。
「お山に三回、お里に一回。」
付き合いのある設備屋さんの社長が
この時期よく使う言葉だ。
山間寄りの土地で生まれ、
子供の頃から
年寄り達が言っているのを聞いて育ったそうだ。
麓の村から見える山が
こうして三回雪化粧する頃には、
次は里地にも雪が積もる。
仕事の現場でも、
こんな光景に出逢う様になりました。
越前海岸沿いの現場で仕事だった日、
お客さんと昼食をとる為に
過疎地でどうにか見つけた食堂(兼民宿?)に入ったのだが、
置かれていたメニューが『越前ガニ』のものだけだった。
一番安いセイコ(雌蟹)の定食でも手が出る価格ではなく、
ズワイガニのものになると18,000円~2~3万超。。。
(おいおい、平日の昼間になんて商売してんだよ、、)
とはいえ、
他に良い店を見つけられるアテも無いので
思い切ってセイコでも食って
会社で領収書を落とそうか・・・ と思ったが、、、
「予算オーバーなんで、何か他の物できませんか?」
と、正直に聞いてみた。
一旦板場へ引っ込んだ女性が戻って来て
「お刺身定食的なのなら出来ますが、2,400円です。
どうされますか?」 と。
(それでも十分高過ぎなのだが、、、^^;;;
たかが昼メシで指し値での交渉も粋じゃないしなぁ・・・ )
「じゃぁ、それ二つ。」
お客さんとは言え
私よりは随分と年下の男なのだが、
以前から気に入ってる実に気持ちの良いナイスガイなので、
彼にメシを奢り、一緒に会話を楽しむのは
とても嬉しい事だ。
色々あった末
さすが浜の店だけあって
出てきたメシが実に美味しく
(ブリ大根も美味かった、モズク酢もオッサンには嬉しい。)
充~分、金額に見合う内容だったので
結局経費では落とさず、ポケットマネーで払った。
彼と二人で
食堂探して右往左往して
刺身定食を食ったこの日の記憶は
後々、意外に強く残る
良い想い出となる気がする。
にしても、
今年は蟹が高価いなぁ・・・
我が家の食卓にのぼったのは、
まだこの一匹だけ。
脚欠けの安いものでも
鮮度・湯でが良ければ味は一緒。
お嫁ちゃんが私を気遣って
美味しい酒を飲ませてくれた。
内子は本当においしいなぁ。。。
感謝。感謝。
そんな訳で、
彼女とちょっとデート。
マイナーな場所だから
人が少なくていいね。^^
1年本当に早いなぁ。
仕事仕事、とにかく仕事。
そんな1年だった。
今もその真っ最中。
徒然の日記に
上手い〆の言葉も思いつかないが・・・
日々、とにかく、
頑張って生きております。
今日は
長男と二人で、
我が家の車二台を冬用タイヤに交換しました。
自動車学校に通っている彼、
楽しそうに手伝ってくれました。
どうか、
良い未来が訪れますように。
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