花の文殊山 家族登山
三年連続で、
家族揃って春の文殊山へ登ってきました。
何だか恒例行事化してきたので、皆当たり前の様に揃って出発です。
が、相変わらず我が家の行動は遅い・・・
山の上でお昼御飯はカップ麺だね! なんて言いながら
買出しに寄ったり、そこでのおやつの物色が念入り過ぎたりで、
入山が12:40でした。(^^;)とっくに昼まわってるじゃん!
今回は王道の二上口から登ります。
私はこのコース初めて。
お嫁ちゃんは文殊山の麓の小学校出身なので、
学校行事で毎年このコースから登らされていたそうです。
各々、土のう袋の様な大きな袋を持たされて文殊山に登り、
袋一杯の落ち葉を持って下山するのがノルマで、
それを腐葉土にして学校の花壇などで使っていた想い出を
何度も聞いた事があります。
登山道脇の斜面に先ず現れたのが 『 ショウジョウバカマ 』
花の色の違いは、個体差なのか?
それとも咲き進み~萎れるにつれて色が変わるのか?
結構バリエーションがありました。
『 イカリソウ 』 も多く見られました。
『イカリ』 は船のアンカーの事ですね。形からの名前。
これはどうやら、
若葉の芽吹きと共に咲いたばかりのやつは純白で、
その後徐々に葉が開いてゆくにつれ、
花がかすかに紅を帯びてくるようです。
ハート型の葉がイカリソウのもの。
男児は先へ先へと頑張りたがる。
女子は超マイペース。
私はそんな中を前後へ行ったり来たりしながら、
お喋りを楽しんだり、
みんなの姿を写真に収めたり。^^
花は、
雑木林の林床に目を凝らしながら・・・なんて頑張らなくても、
どんな小さな色でも、自然と向こうから目に飛び込んできてくれます。
『 イワカガミ 』
スミレは種類が多くて中々その区別が憶えられませんが、
これは私でも判る 『 タチツボスミレ 』 里地里山で最も馴染み深い種ですね。
他のスミレより大振りな花と、ギザギザハートの葉が特徴かな?
落ち葉の中だけでなく、岩からも生えていた。
そして何と言っても、
この時期の文殊山の主役と言えば 『 カタクリ 』
本当に綺麗で可愛い。
序盤の登山道脇に桜が1本ありました。
葉が未だ出ていない様子からソメイヨシノみたいなので
人の手で植えられたものでしょう。
平地では既に桜吹雪ですが、ここではまだ満開♪
その桜の根元にも、カタクリが満開でした。
のどかな山道が続きます。
谷の中程に大きなコブシの木があり、これまた満開で見事でした。
じっとしていれば寒い時期でも、山の登りは汗だくになるもの。
皆、適正よりもかなり厚着気味で、
歩き始めて10分もすれば汗を掻いて 『 喉かわいた~ 』 と煩い(^^;)
で、止まると自動的におやつも出てきて、益々ノンビリペース。
『 モミジイチゴ 』 が時々見られました。
モミジの様な葉の木苺です。
実はラズベリーみたいで食べられるので
その時期にはコレもおやつになるね。
大村からのコースが合流し、
七曲坂~室堂へは様々な花の木が植樹されています。
様々な桜や、コブシなどなど。
13:35 室堂
尾根道で 『 シュンラン 』 を見つけました。
春の蘭でシュンラン。野生の蘭です。
うつむいて、葉に隠れる様に咲いていた 『 チゴユリ 』
百合の名に似つかわしくない位に小さく控え目な花ですが、とても可愛いです。
コッチのはちゃんと顔を見せてくれてる。
ホント、ちっちゃいなぁ。^^ でも、葉の形は確かに百合だ。
階段の坂をやっつけると
開けた尾根の林床にはカタクリの群落♪
でも、残念ながらこの一帯はもう終盤の雰囲気で、
萎れた花や、既に種が出来ているものが多く見られました。
姿の良いものを選んで写真を撮る。
ここから頂上の広場まではもうちょっと。
がんばってね。^^
13:48 やった~頂上♪
かんぱ~い♪
父ちゃんはお湯を沸かしてお昼ゴハンの準備。
余りにもハラペコだったからか、
昼食風景の写真を一枚も撮っていませんでした。^^;
食後は、コーヒーいれて、甘いもの食べて、
女子はマンガ!?読んだりしながら暫し寛ぐ。
父ちゃんは一人、ゴミの後片付けなどで動きっぱなし。。。
順序間違ってる気もしますが(^^;)
食後に御参り。 子供が賢く育ちますように~。
の前に、居合わせた方にお願いして家族写真を撮っていただきました。
春霞の向こうに、白山が薄っすらと見えていた。
大汝峰の頭が黒くなり始めてるね。
お参りを済ませたら、奥の院へと向かいます。
鞍部へ降りる尾根道の斜面にはヤマブキが満開でした。
お嫁ちゃんが 「何これ?」 と、その可愛らしさに興味を示したのは
『 エンゴサク 』 ヤマエンゴサクかな?
小さな花だけど、群生しているとイイ感じだね。
こちらの斜面のカタクリは未だ見頃でした♪
そして、昨年も見つけて憶えていた、
『 エンレイソウ 』 の株が点在しています。
成長の遅い植物で、開花まで長年掛かるそうなので
踏み荒らされず残っていて欲しいです。
鞍部から再び登り返し、
胎内くぐりを通って奥の院へ。
こちらでもお賽銭を御上げして御参り。
三角点にタッチ。
ここの峰ではソメイヨシノが満開でした。
標高三百メートル台の低山ですが、やはり下界よりかなり遅い。
さて、引き返し行程へ。
アップダウンのある山で、元来た道を戻るってのは
あまりテンションが上がるものではないですが、
雑木林が良い感じですし、
花一杯のこの時期は特に、全く苦になりません。大した距離じゃないし(^^)
末っ子、自分から率先して荷物を背負ってくれました。
重いやろぅ?(^^;)代わろうか?
「ううん。いい。」
帰り道は、妻と二人でキョロキョロと見回しながら・・・
あった!
やった♪ 三年連続でカタクリの白花発見♪
花弁が痛み始めていて、最高の姿ではなかったけれど
出逢えて良かった。^^
白花といえば、
『 キクザキイチゲ 』 も、かろうじで一輪だけ残っていてくれた。
い~っぱい、お花が見られて
満足♪満足♪
妻と二人でお喋りしながら歩きながら、
三人並んで歩く子供達を眺める。
幸せな眺めだね。
春の山野草の花はそろそろ終わりだけれど、
これからの時期は新緑も美しい。
いいね~
お、これは、
う~ん、マンサクの仲間だろうな~ 『 トサミズキ 』 かな。
この仲間の木は葉っぱを開くより先に花が咲く。
ふと気付くと、一番重いザックは長男が背負ってくれていた。
自分の荷物と合わせて二つ背負っている。
ありがとね。^^
その長男が地面を見ながら一言
「アリ、デカっ!」
(笑)うん。山で見るアリはデカイよなぁ。
どれどれ・・・
アカヤマアリだね。
休むベンチが無くっても、欲しくなったらどこでもおやつ休憩とか・・・
↓こんな木を見つけて
「おしり(笑)」
「ケツ!(笑)」
さかさまのシリ♪シリ♪ なんて会話とか・・・
今日は久々に、
普段の生活の中の事務的な用件の伝達じゃなくって、
家族がいっぱい『会話』をしていたなぁ。
荷物はみんなで交代交代に持っていてくれたし・・・
同じ山へ、
同じ季節に同じメンバーで。
でも、子供はやっぱ1年経つと凄く成長していて、
親は1年歳をとっている。
みんなそれぞれ、精神的にも変化があって、1年前とは違う自分。
家族と一緒に歩いていて、
山から下りてきて、
そんな当たり前の事を改めて実感しました。
今年もみんなで来れて良かった。^^ 16:30 無事下山
下山口で、
他の登山者から、「2時位にそこら辺で熊出たよ」 って教えられました。
やっぱ山はいいね。
めでたし。
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コメント
家族で文殊山、私も今の時期に行きたいと思ってました
目的はFumiさんと同じで春のお花
カタクリの群生とショウジョウバカマ、イカリソウもイイな~
みんなで頑張って登って、お昼ごはん
美味いんですよね
っあ、3年連続の白カタクリ発見、おめでとうございます
イイな~イイな~
我が家は、今年は良い時期に登れそうにないので、来年かな・・・
何とか白カタクリ見つけたいです
投稿: taizo | 2014年4月18日 (金) 17:07
こんばんは。
家族全員で登山されている楽しさ
が伝わってきて羨ましく感じま
した。
私の方は娘が小学生になった
ばかりなので文殊山はまだ
ハードルが高いですが、来年
くらいは家族で訪れてみたいです。
改めて見るとFumiさんは花について
非常に詳しいですね。
私は花を見てもきれいだけで
終わってしまうので、少しは
見習いたい所です。
投稿: ペガサスウイング | 2014年4月18日 (金) 20:49
taizoさん、こんばんは
春の里山、高山植物の夏山、
花の山はイイですねぇ~~~
雪国では特に、生命力を実感する春の山はイイですねぇ
・・・とか言って、冬の山も大好きだけど(^^;)
カタクリは球根の花だから、白花の株は毎年白花。
もう、二株は場所を憶えました♪
今回はその二株が終わってしまっていたので、新たに発見した第三の白花ですv(^^)
見つけられると、
やっぱ何だか幸運が訪れる様な気がするので
来年ご家族でチャレンジしてね p(^^)q
やっぱ、山メシの主役は?^^
投稿: Fumi | 2014年4月18日 (金) 22:22
ペガサスウイングさん、こんばんは。
お子様、この春新入学だったんですね。^^
おめでとうございます。
もうそろそろ新しい友達も出来たりして慣れてくる頃でしょうか。
でっかいランドセル背負って行ってるんでしょうね~ ^^
子供は親が思う以上にハイポテンシャルなものです。
登山でも自転車でも、大人の想像以上に頑張ってくれたり
平気だったりするはずですよ。
我が家もそうでした。
一番体力が不安なのはいっつも妻です。^^;
文殊山以外でも、もっと手軽な
雰囲気の良いハイキングコースなど有ると思いますし、
是非、お山でゴハン♪オヤツを楽しまれてください。
お子様、きっとそれを一番喜ぶかも。^^
投稿: Fumi | 2014年4月18日 (金) 22:46