晴れ晴れ
今日は軽く遠出。
春スキーならば、雪を求めて遠くへ、より奥地へとの移動が常となりますが、
未だ地元の山に充分な新雪が在ってその必要はありません。
というか、北陸の山では今こそがパウダースキー最盛期。
じゃ、なんで遠征?
今回の行先は伊吹山。滋賀/岐阜県境の山です。
標高は1377mと、滋賀県で最も高く雪も多い
(なんとこの伊吹山は、
積雪11m82cmという日本記録かつ世界記録を保持しています。)
の、ですが、
太平洋側に近く、頂上からは伊勢湾の水面が望めるような場所ですので、
冬季は天気が良い事も多く、降った雪が直ぐに腐る。
『雪が腐る』 と言うのは、
降り積もった雪がサラサラの新雪状態を保持せずに
日照や高温により、ベタベタグズグズの重雪に変化してしまう事です。
こうなると、スキー板が全く走ってくれない(ストップスノー)のは勿論、
ターンなどの操作にも支障が出て難しくなり・・・ま、曲がれない・・・
楽しくなくって、凄く疲れる。。。
更に、昼間に溶けて緩んだ雪は夜になれば凍結し
ガチガチガリガリのアイスバーンになってしまいます。
これもスキーには不向きで、滑落の危険も当然上がる。
周囲に遮るものの無い独立峰のため風の影響も大きく、
とにかく、新雪(パウダー)が消えるのが早い山なのです。
ツボ足の登山者にとっては、ラッセルの労力が無くなって
かえって歩き易いのかもしれませんが(アイゼンは必須)
ことスキーの観点からすると
柔らかでフレッシュな雪質に出遭えるタイミングが極めて難しい山。
行動が週末に限定されるような者にとっては、
雪+天候+仕事・家庭その他諸々の事情が全てバッチリ合う事など
ワンシーズンに一度有るか無いか? って確率なので
以前から、厳冬期に一度訪れてみたかった場所だったのですが
中々条件が揃わず、(昨年は悪天で計画中止)出発が叶わなかった。
そんな山だから、
上手く週末に気象条件が『来た!』ってなったら、
飛んでかなきゃ♪
前日~夜半まで雪。今日は天気が安定。
期待できます。
問題は雪の量だね。いっぱい降ってくれたかな?
序盤が担ぎでの歩行になるのは分っていたので、
春山スタイル同様のAフレームで出発♪
雪が不十分な時は1合目までの登山道がぬかるんで足元が汚れる
との情報を事前に得ていたので、足元は長靴です(笑)
今日はTcy王子と二人での山行
王子は流石に長靴ではなく、何だか高価そうなのを履いて・・・
テクテクと登山口へ向かうと、おまわりさんが三人も居て
早朝から啓発活動を行っておられました。
登山者は皆此処で入山届けを記入・提出します。
さて、行きましょう♪ 8:00
1合目まではこんな(↑)道です。
帰りには雪が消えてぐっちょんぐっちょんでした。
車を停めさせていただいた民宿のご主人の情報では、
つい先日の状態で
3合目から上しか雪が繋がっていなかったと仰っておられましたが、
今日は1合目の建物前で充分な雪の量♪ 8:20
早速板を履きます。 長靴はデポ。
既に相当数の登山者が先行していて、立派なトレースが出来ていました。
雪質は・・・悪くないです♪(^^)フカフカだ。
行こう♪行こう♪早く♪早く♪
担ぎありの春山スタイルならもっと板を軽いのにすれば良かったとかなんとか
王子は何やらブツブツと言っておりました。^^
序盤は薮っぽい場所も多く
本当に春山の雰囲気だね。。。
へ~
閉鎖スキー場を登り切って台地に出ると、
こんな絶景が広がり始めて・・・ 9:20
更に、急激に、テンションアップ!アップ!
あかん!こりゃたまらん♪
早くあそこまで行こうよ♪
王子は・・・
頂上まで行かなくてもいいとか、美味しいトコだけ滑って帰ればいいとか、
疲れたとかなんとか・・・ ブツブツ言っております。^^
王子!うしろ、雲海キレイですよ♪
それにしても・・・ どんだけ空青いんだ!
テンション上がり過ぎて、
晴れ男パワーを出し過ぎちゃいました。
本当は午前中一杯くらい曇っててくれた方が雪の状態が良いのだけれど・・・
ま、いっか♪(^^) 超気持ち良い景色だもん。
6合小屋前で、スタイルの良い女性スキーヤーに見とれて
思わず後姿に声を掛けてしまったら (注:オシリを見ている訳ではない)
『イヴの女王』 こと、みれさんでした。
お久しぶりです(^^)
近況報告のお喋りなどしつつ、更に楽しい山行♪
こういった大きな景色の中では、
例の如く脳味噌が距離感を正確につかんでくれなくって
稜線がすぐ近くに見えている様に思うのに、
歩いても歩いても一向に近付いてこない・・・ってパターンのあれです(TT)
おまけに見上げる写真では傾斜があまり伝わりませんが、
結構頑張らんとアカン角度で、
尻上がりに傾斜が増してゆきます。途中でスキーアイゼン装着。
足元が滑る場面も増えてきて、
急斜面上では中々休める場所もタイミングも無くて
徐々に疲れが出始めてきますが 11:10
標高の上昇と共に霧氷が発達してきて、
素敵な眺めが目と心を楽しませてくれます。
にしても、しっかし、青空が青い!
おうじぃぃぃーーーっ! がんばぁーーーーーっ!!!(^O^)/
11:35 稜線に登り上げた。 絶景! 琵琶湖も良く見える。
王子も到着♪
みれさんも到着♪
遠方の山々を眺めたりしながら、暫し広い山頂部のお散歩を楽しみます。
王子は・・・
腹がへり過ぎだとかシャリバテがどうのこうのとかブツブツ言ってますが。^^
夏の小屋埋まってる。。。
で、
厳冬期の伊吹といえば、
『お菓子の家見学会』
霧氷がびっしりと付いた御社で記念撮影♪
なんだ、三人とも似た様なカッコだな・・・(^^;)青レンジャー。
風を避けて建物内へ入らせて頂き、ランチにしました。
お腹が膨れたら、
いよいよ斜面へ♪
下界の平野も手に取るように見える絶景へ飛び込む。
頂上直下はメインのルンゼを、
結構な急斜面ですが、充分な深さの雪が在るあのど真ん中へ飛び込めば
かなり気持ち良い滑りが出来ると思うのですが(--;)
そこには続々と登って来る登山者が縦列していて、
我々は脇の狭いゾーンを
トラバース気味に遠慮がちに下ろすしかありませんでした。
それでもフォールラインに沿って登山者の上に雪球を降らせてしまう。^^;
(上の写真は、ルンゼを抜けて開けた斜面へ出た後です)
広大斜面へ出たら、思う存分行きましょう♪
長~くロングコースを滑る事が出来るのは久々だったので
王子も喜んでおられました。^^
只、我々は少々入山も出遅れて?上でもゆっくりし過ぎて?
斜面は既にかなり食い荒らされていたのと、
やはり天気が良過ぎて、
時間経過&標高の低下と共に、みるみる雪質は変化し低下してゆきました。
それでも、気持ちイイ♪(^^)
みれさんも、気持ち良さそう♪
流石、真面目なみれさんは
年券を買って練習してるってだけあって
綺麗なクラウチングで基本が身に付いている感じ。
不真面目で全然練習しない僕とはエライ違い(^^;)遥かに上手でした。
ボクは相変わらず
『よく遊び、よく転べ。』 です。^^;
今日は久々に王子がテレてくれました。^^
やっぱ優雅でカッコイイです♪
そんな王子、
下山時は脚つりまつりでした。
春山までに体力戻ればいいんじゃないっすか?(^^)
てか、また人をあざむく演技なんでしょ?(^^)普通に休憩すればいいのに
でまた、春のロングルートでいつの間にか先頭曳いてて後続をぶっちぎって
『Liar』 って呼ばれるんですよ(笑)(^^)
お陰でボクも、雪上にごろんと仰向けに寝て、空を仰いで休憩♪
まだ1時半前ですから、
ノンビリ戻りましょう(^^)
廃ゲレンデに入る頃には
完全に雪が腐りきって、ネットリと板にまとわりつく状態で、
とまるぅーっ!
まがらんーっ!
って状態でしたが、
仲間と一緒だとそんなのも楽しいもんです(笑)^^
ここらで限界ですね。
日当たりの良い場所は、朝よりも一気に雪が融けて無くなっている。
13:45 板を脱いで、再びAフレーム。
の、
前に。。。遡る事5分前。
『サングラスが無い!』 と王子が大騒ぎ。
かなり高価なお品ですが、
驚くほどの長きに渡って愛用されてきた事は以前から聞いておりましたので
私も随分と同情して心配しました。
頂上の小屋に忘れてきたのか?何処かで落としたのか?
ザックを漁り、記憶を手繰り、散々騒ぎまくっていたさなか・・・
ゴーグルをとり、滑走用のヘルメットを脱いだ王子の・・・の、!?
オデコに載ってるそれは(笑)一体何ぃっっつ!!!!!!!
私もみれさんも、膝が崩れ落ちて大笑い(TT)
頭にサングラス載せたままヘルメット被って(笑)
しかもそれに気付かないなんて(爆)そのまま滑ってたなんて!
磯野波平もビックリの超絶的な王子でした。。。ありえんって。。。
もう(笑) ^^;
愛されキャラにも程がある。
脇の斜面へ目をやると、
親子連れがソリ遊びに興じていました。
そんなちっちゃい子も、ここまで登って来たのか。^^ スゴイ
楽しそうだね。^^ 我が家の昔を想い出すなぁ。
1合目から下はぬかるんだ登山道をボチボチ戻って、
無事下山。 14:20
神社前でブラシをお借りして(みれさんに教えてもらった)用水で長靴を洗いました。
王子も御満悦の下山で何よりです。^^
あぁぁぁ(ToT)王子、おみあしが汚れております。。。
民宿の御主人にお茶を御馳走になりながら炭火にあたって
ほっこりとした気持ちで帰途へつきました。^^
素敵な1日に。。。
今日も感謝。
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