長女は未だ高2ですが、
一応、将来の進路について色々と考えている様です。
興味のある進学分野の、学校説明会へ行きたいとの事で
金沢まで運転手。
今後は、複数のオープンスクールにも行きたいそうです。
良い事だ。^^ 見聞を広げなさい。
土曜が仕事で、貴重な休日の日曜でしたが、
気象条件が良くなく、どうせ外遊びは無理な感じだったので
然程、家族サービス的な精神上の負荷は無い。
むしろ、丁度良い予定が出来た♪って感じ。^^
制服姿の娘と、珍しくスカートを穿いたお嫁ちゃんと、三人でお出掛け。
受付は正午からだったので、
何処かでランチをとるつもりで、11時位に金沢入り。
近江町市場近くの駐車場へ車を入れ、
とりあえず市場内を徘徊。
そもそもは、市民の台所的な本来の市場だったので、
平日の、地元民・店舗向け仕入れの営業が主で
私が若い頃には、日曜日に開いている店なんてほぼ皆無でした。
土曜日でも、半分以下程度だったように記憶している。
昔は、『休みに来てもつまらない』 場所だったのだが、
現在では、観光客向けに積極的な商売をする店舗が多く
休日でも大変賑やかだ。
その分、加賀野菜を売る八百屋などでも
近年少々値札の数字が高めに感じる傾向が・・・。^^;
( 金時草は、今では地元福井の方が安く買える。)
にしても、、、
新幹線開業効果か? グルメ番組の画一的影響か?
以前は数店の鮨屋でしか無かった海鮮丼を売りにする店が、
雨後の筍の様に一気に激増した。
新鮮海鮮に飢えていない我等北陸民は、
高価な海鮮丼に喰い付く必要などないので
人混みから離れた奥地のお店で、
じぶ煮の付いた定食。
加賀太キュウリの酢の物が超美味い!
刺身は、サワラの昆布〆でした。^^ ♪
まあ結局、
とか何とか言いながら、
此処の市場の雰囲気、好きなんだよね。^^
満腹後、三人で歩いて
娘を会場まで送り、
「親はべつに一緒じゃなくってもエエか?」 と聞くと
「うん、イイんじゃね。」 との返事だったので、
(^^)(^^)♪
お嫁ちゃんと二人でデートへ。
どこ行くか?全くのノープランだったので
とりあえず、自転車ポタでも好きな
近江町市場の十間町口から南へと続く裏通りを、
テクテクテクテクと歩きます。
上堤町の坂道の上に尾崎神社を左手に見ながら、テクテク。。。
お嫁ちゃんの歩みに合わせて、かなりのノンビリペース。
素敵な雰囲気のちっちゃなお店が見える路地まで来ると
その脇が尾山神社の参道。(あ、逆か。参道の脇に店が在るのか。)
予報通り、雨が落ち始めました。
明治以降の新しい神社だと思っておられる方も多いですが、
このお宮さん自体の起こりは1599年。前田利家の没年です。
( 関ヶ原合戦の前年です。憶え易いですね。^^ )
二代藩主前田利長が卯辰山に前田利家を祀ったもの。
利家は、信長~豊臣の流れを生きた武将なので、
天下分け目以後、前田家は外様大名。云わばそのフラッグシップ。
故に、祀ると言っても、当時堂々と利家を奉る事は許されなかったようで、
東照宮が家康を祀る様には、あまり派手な事は出来ず、
別の神社(神様)に併せておまつりする形をとってスタートしたそうです。
その後、紆余曲折を経て城下中心部へと移され
公に、社格も度々の昇格で引き上げられて、
現在では金沢の総社的な存在となっています。
国の重要文化財であり、ギヤマンのステンドグラスが異彩を放つ神門は
明治初期、オランダ人技師の設計により建てられています。
手水で清めて、
御賽銭を御上げして、
二礼二拍手一礼。
ココの狛犬は、
野生感が強過ぎるというか、、、栄養状態が悪・・・ あ、いや、(^^;)
精悍ですね。
石造りよりも細く出来る故の個性か。 ^^
再び神門を潜って境内を出たら
先程の道の続きを歩く。
歩いて来たこの道は、
金沢城の惣構(そうがまえ)の跡です。
濠を掘った土を、その内側(お城側)に盛って
段差で城の縄張りを囲んだ遺構。
ブラタモリ的にお散歩を愉しんで、このまま地形に沿った道をゆけば
いもり堀(確か昔はテニスコートが並んでたよね?)の南側へとつながり、
広坂へと出ます。
旧の県庁舎などが在った辺り。
今は、とても垢抜けして雰囲気の良い公園になっています。
香林坊~広坂の広い道を渡った先が、
有名な 『 金沢21世紀美術館 』
無料公開エリアで、ゆるゆる休憩♪
加賀友禅がモチーフの壁の前で、ロッキングチェアーに揺られながら
今日もちゃんと頑張ってるね。『 雲を測る男 』 を眺める。
てか、曇天だし。。。彼も途方に暮れてるな(笑)
お嫁ちゃんは、ここの椅子に座って中庭の空を眺めるのが好きだが、
私が好きな場所は、ジェームズ・タレルの部屋。
無機質な四角い部屋の、
高~い天井が四角く切り取られている。
静かで落ち着く。
石の冷たさも心地良い。
切り取られた天井の上は、そのまま空。
今日は、部屋の中に四角く雨が落ちている。
「えっ!?何?何で?(室内なのに)!」 って感じで
リアクションをとりながら入ってこられる方が多く見られた。
人の波が引くと、
雨のこの感じも、
静かな部屋には、とても心地良い。
地下に在る展示室では、
無料の写真展や、からくりの展示を楽しむ。
この、ピストンが正多角形に並ぶ機構は
昔の(プロペラ)飛行機のエンジンだね。
いびつな形の歯車が、綺麗に噛み合ってスムーズに回るのが実に見事!
金沢市には幕末、博学・科学技術者で、発明家としても有名な
大野弁吉が住んでいました。
海岸の街である大野には、『からくり記念館』という博物館があります。
さて、
21世紀美術館を後にしたら、散歩の続き。
美術館と、隣接する市役所の敷地南側には水路が在ります。
先ほど十間町~尾山神社~と歩いてきたのは、内側の惣構。
この水路は、その更に外側に造られた、外惣構です。
( ↑ 拡大します ) ( もしくは、こちらをご参照ください。)
この水路に沿って回り込む様に細い路地を入ってゆけば、柿木畠。
飲食店やオシャレなお店が増え、
街続きで一体的に隣接する竪町(たてまち)は、
ファッション関係のお店が集中する通り。
何件か、お嫁ちゃんに付き合ってお店に入ったりしながら・・・
結局何も買わず。
通りの南外れに近い、お茶の野田屋さんへ。
独身時代、金沢住まいだった彼女(現:お嫁ちゃん)に逢いに
毎週末のように金沢へ通っては、デートをしていました。
野田屋さんの抹茶ソフトは、想い出の味です。
昔は緋毛氈の縁台があって、純和風な店頭の風景でしたが、
今は無機質な商店街のベンチしか無い。
味は昔のまま。^^
行ったり来たりの彼女との交際期間は、5年以上も続いた。
新婚旅行で一緒になった首都圏のカップルに、
「遠距離恋愛だったんですよ~」 と話したら
「どれくらいの距離?時間?」 と聞かれ、
結果、
「車で高速1時間なんて(笑)普通に通勤圏内じゃないですか
そんなの遠距離って言いませんよ~(笑)」 と
笑われてしまったのを憶えている。
柿木畠界隈には楽器店も多いのだが、
流石雅な古都金沢。ディスプレイもカッコいい。
この日もう一つ、ボクの目に格好良く映ったのは、
工事(ビル解体)現場の風景。
見知らぬチビッ子も興味津々だ。(^^)
そんなのを横目に眺めながら、若者の街を後にし、
裏路地の静かな場所で、
また、おやつ休憩。(^^;)
本蕨餅は、
「わらびぃ~~もち♪ わらびぃぃ~ぃ~もち♪」 って、
夏に流しながら売りに来るあの白いヤツとは全然別物だね。
冷して食べるアレとは違って、
常温~ほんのり温かい感じが、黒蜜と合って良い。^^
香林坊へ出て、外惣構に沿って西へと裏通りをゆけば
長町の武家屋敷街。
ここはやっぱ、歩きが最適のエリアです。
ゆ~っくり、テクテク。。。
惣構に沿ってもうちょっと北上してゆくと・・・
交差点に現れた古くて雰囲気の良い一角。
思わず足を止め、
「パン屋さんっぽいよ。」
「入る?」
とりあえず真ん中の店へ入って
スコーンを二種類購入。(帰りの車中で頂きました。^^)
外へ出て、交差点の反対側から上の写真を撮っていたら
隣が古書店なんだと気付き、そちらへも。
大変雰囲気が良い。素敵な空間でした。
旧い生物図鑑などを見つけて手に取り
(図説は写真ではなく、全て手描きの絵♪) 長居したくなってしまった。
良い時間が過ごせたね。^^
ちっちゃいお宮さんを見つけて
ちっちゃな喜びを得たりしながら、
フラフラ、テクテク。
てくてくてくてく・・・
帰宅後ネットで調べたら、
まだまだ他にも発見できるものがありそうな、
素敵な街のようで・・・ ( ↓ 拡大します )
時代と共に変わる街。
昔と変わらぬ場所。
まだまだ、
何度来ても、
まだまだ知らない場所があって
面白いな。^^
久々、
二人だけのゆっくりした時間。
3時間ちょっとのお散歩でした。
最期にデパ地下で海鮮の太巻きを買い、
街中のベンチで二人で食べながら・・・
大通りの向こうから横断歩道を渡ってくる娘を見つけて合流し、
高速飛ばして帰りました。
おしまい。
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