美濃ポタ
お盆休み。
実家へ帰省するついでに、
普段中々足が向かない街へ寄り道をしました。
福井から岐阜の実家への往来は、いつも滋賀県廻りなのですが
今回は油坂峠経由で郡上八幡を抜け、美濃市にある道の駅へピットイン。
美濃の街中には、何箇所かレンタサイクルが借りられる場所があるのですが
まとまった台数が確保されている所は少なくて、(3台とか。^^;)
家族5人分の自転車を確保するには
最も規模が大きい、道の駅 『 美濃にわか茶屋 』 しか選択肢がありません。
只、
1台200円 × 5 = 1,000円 (終日。時間制限無し)で借りたのに、
道の駅で使えるお買い物券が1,000円分貰えちゃうという、
非常ぉ~にラッキーな有難いシステムでした♪(^^)
美濃は、ユネスコの世界文化遺産にも認定された手漉き和紙、
『 美濃和紙 』 で有名な土地ですが、街の規模は然程大きくありません。
正直な、以前から持っていた気持ちとしては、
『敢えてそこへ行きたい』 と思う程の存在では無かったのですが、
(自転車の)ロードレース 『 T(ツアー)O(オブ)J(ジャパン) 』 の、
美濃ステージが毎年開催される場所で、
いつかは行って見てみたいなぁ・・・といった感じの場所でした。
実際のTOJのレース開催日には中々都合がつきませんので、
今回、帰省ついでに観光してみよう。。。って、気軽な感じです。^^
道の駅から先ず向かったのは、
テレビなどでも時々紹介されているのを見た事がある、
国指定の重要文化財である吊り橋、『 美濃橋 』 です。
大正5年完成の、現存する最古の近代吊橋。
現在では歩行者・自転車専用となっていますが、
以前は自動車も通行していました。
敷かれているのは木材だけど。。。^^; 味があるね。
眼下に見下ろすのは、長良川の清流です。
河川敷を埋め尽くす様に人が集い遊ぶ様は、
いかにも海無し県の、岐阜の夏を象徴する光景。
いいなぁ~ ^^
みんな気持ち良さそうだ。
機材運搬車の遣り繰りが面倒そうで、思い切りが必要だけど、
いつか、カヤックでゆる~く川下りも。。。
ここからまだ少し先は
流れが狭まったりする場所や瀬などあるかも?だが、
岐阜の町より先なら、緩やかな雄大な川で、堰とかは記憶に無いから、
河口堰まで、かなり長く流せそう。
調べてみなきゃ分らんけど。^^;
の~んびりお喋りしながら、橋の反対側まで渡って、
引き返し。^^
さて、次は・・・
ってか、
レンタル。
ママチャリを借りたのだが、
スポーツサイクルに慣れ切った身には、
こんなに直進安定性が皆無でフラフラして怖くて、そのくせ重くて、
サドルを上げてもハンドルが近過ぎて、
扱い難さがこれ程までに異常な乗り物だったとは(ToT)知らなかった。
これからは、
路肩を走るお年寄りの自転車には、本当に気をつけよ。
さて、
次も文化財。
川沿いに設けられた湊の、昔の灯台。
おぉ、
この街を造ったのも金森長近なんだ!
碁盤目に綺麗に道を敷き、
美しい小京都的な城下町を整備する名士。
福井の越前大野、岐阜の飛騨高山は金森長近が治めた地として有名だが
此処、美濃もそうだったとは知らなかった。
街中散策は、
川沿いから、
一段高い街の中心部へと向かいます。
(笑)がんばれーーー!(^O^)
日陰を繋ぐ様に、
えっちらおっちら進む女子を待ちながら・・・(^^;)
ようやく、
中心的エリアへ。。。
風情在る町並み♪
は、
とりあえず通り過ぎちゃって(笑)
家族を引っ張って連れて行ったのは、ココ。
廃線になっちゃった私鉄の、古い駅舎。
以前は、
岐阜の街中を走る路面電車から、山深いこの地まで線路が繋がっていた。
私が子供の頃、母親に連れられて、
ローカル路線バスに乗って、
国鉄の駅前や名鉄の始発駅がある大きな繁華街まで出掛けた時に、
いつも当たり前の様に走っていて、
何回か路面電車に乗った記憶も在る。
懐かしいなぁ。
小学校低学年くらいの私の記憶まで遡ると、
電車内の床は人工素材じゃなくって、黒光りする木の板だったんだよ。
懐かしいなぁ。
きっと子供の僕は、
運転手さんの一挙手一投足に釘付けだったんだ。
流石に、モノクロームの記憶ではないけれど
郷愁、ノスタルジーを感じられるものに触れられるのって、
ほんのりと、
幸せです。
さて、
ようやく、
ちゃんとした街中ポタへ(^^)
小さな街です。
上の方のココが、さっき行った橋のトコ。
で、
下の端のココが、電車のトコ。
あとは、メインの中心部。
『 うだつの町並 』 として有名な美濃。
『 うだつ 』 とは
日本家屋が建ち並ぶ町屋の、屋根の端に取り付ける防火壁のこと。
いわゆるオプションなので、
それなりに裕福である事の証でした。
逆の目から見た、『 うだつが上がらない 』 の語源ですね。
商家で賑わったこの地では
其々が競うように立派なうだつを上げたので、
今ではそれがこの街のシンボル、名物です。
その他にも、
この街に見られる特徴的な文化としては、
一階の屋根の上にある神棚(?)。
これが、そこらじゅうに在る。
これも、防火の神様なんだそうです。^^
栄えた城下町ならではの、こんな物も多く残されています。
気をつけて歩いていると、
土産物屋の軒下などに、結構ありました。
何気無い脇道や
辻の風景も
一々絵になる街です。
ただ自転車で走るだけでは家族からブーイングですので、
ちゃんと、素敵な休憩も大切。
裏路地の駄菓子屋へ寄ったり・・・
工芸品のお店の暖簾を潜ったり・・・
「あきない・・・」 営業中ってコトね。^^
女子も満足してくれた。^^
かな~り、
ゆ~っくりと時間を使った、
素敵な観光ポタでありました。
その後、実家へと車を走らせ、
ちゃんと墓参りも済ませて、
夕飯は久々に
三世代皆揃っての賑やかな宴でありました。
幸せな、
良い時間です。(^^)
めでたし。
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