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2017年2月 9日 (木)

あなたの歩く先

我が子の幼き日の姿を想い返しながら、

思う。

 

きっと誰でもそうだ、

生まれた瞬間、彼方は、

間違いなく、宇宙の中心に居た。

大袈裟ではなく、

あの時の地球は

赤ん坊であるあなたを中心に回っていた。

 

無邪気に少年時代を過ごし、

青年期となっても尚、

若き日々、

自分の足元には

無限の大地が広がっていた。

 

あの頃の眼には全く見えていなかったが、

今思えば、疑い様が無い。

 

見える限り、

視界の端から端までが、更に見えないその向こうまでもが

自分の道幅で、

そしてそのだだっ広い道は

向こうの向こうの向こうの向こう、

遥か地平線の先まで続いていたんだ。

 

自分に見えている全ての中を

自由に進んでゆく事が出来る。

 

どっちへ向いて歩き、何処へ向かうのかも、

何を求めるのも、

自分の思うように。

 

 

だが、

そんな恵まれた境遇に気付きもせず、

きっと私は、

その時代を過ごしてしまった。

 

当時は、自分なりに、

遠くを見通せない未熟な眼で、心で、

必死にもがいて苦しんでいたのだろうが、

今思えば・・・

である。

 

そんな気がする。

 

 

本来受験生なんて、

あのだだっ広い平原のど真ん中に居る存在のはずなのに、

何であんなに窮屈で辛い思い出しか無いのだろう。

 

地平線の向こうへ視線を遣り夢を馳せるなど・・・

そんな希望的な心を、

私は持つ事が出来なかった。

 

自分の夢や進路を決めあぐねていた頃、

中3の時の担任(理科教師)に、

「どうして先生になったんですか?」

と尋ねたことがある。

自分のこの先を、自信を持って選び、決めたくて、

志的な、前向きで建設的な話が聞きたかったのだと思う。

が、先生からは

「本当は、企業の研究所やそういった先端分野へ進みたかったが

 自分の偏差値では理学部は無理だったので、

  仕方なく教育学部に入った。」 と、

実に正直な現実的な回答が返って来た。

 

実際、

まあ、そんなもんだよね。

 

我が家には、受験真っ只中の

中3と高2の子供がいるが、

あの頃の、

悶々として、不憫で、

不甲斐無い自分の姿が

我が子に重なってしまう事が実に悔しく、

夢在る地平線を見せてあげられない大人である自分が

情けなく、申し訳なく思う。

 

 

大人に近付きつつある若者が

ある日ふと気付くと、

あれだけ広かった筈の自分の道幅が

どんどんと狭まってきていて、

 

時折、

先が見えない分かれ道や曲がり角が幾つか現れるのだが、

自分には、

どうやってそれを選べば良いのかも皆目分らず、

 

とりあえず曲がらずに進む内に、

 

道幅はどんどんと細くなるばかりで、

 

年月と共に、

 

現れてくれる分岐の数も次第に減って、

 

いつしか、

ハンドル操作を誤れば落ちてしまうような、

Uターンも出来ない様な道を

ひたすら前へ進むしかない自分がいる事に、

 

気付く。

 

 

受験を終え、

社会へ出て、

家族が出来て・・・

そんな

様々なステップを踏んで、生活のステージが変わる度に、

自分の前の道幅は、

狭くなってゆくんだ。

 

そう感じてしまう。

 

 

ただし、

その道は、

行き止まりではなく、

きっとまだまだ、

見えない地平線の先まで続いているはず。

 

この道を歩く自分は、孤独ではあるが

一人旅ではない。

 

家族の為、

自分をとりまく様々な人のために

歩かねばならない。

その為に歩き続けなければならない。

この道を歩き続ける事に意義がある。

 

そう思える事が、

救いです。

 

 

平均余命から言えば、

私は道程の半ばを過ぎた辺り。

 

まだ見ぬ地平線の向こうへの夢を、

見る事を忘れずに、

 

取り敢えずは今、

目の前の事を一生懸命。

 

 

 

普段、

遊びの日記ばかり書いていますが、

一応ちゃんと働いて、

そこそこちゃんと、社会人をやっています。

 

働き盛りの男が歩く道って、

細くて険しいなぁ。。。

 

 

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