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2018年8月 9日 (木)

ハンデキャップ?ディサァドバンテージ?ビハインド?

医療ドラマを見ていた。

主人公の医師が知的・発達障害の設定のやつ。

今話では、

天才ソプラノ歌手である少年が喉の病気で入院してきた。

その話の中で、

患者少年の父親が

「(息子は)1ステージ百万円(のギャラ)なんだぞ!」 と

医師を威圧する言葉を吐いた場面で、

主人公が 「ボクのお給料の5か月分です(^^)」 と、無邪気に答えた。

 

父親の歪んだ人間性と

主人公の障害の特性を同時に描いたシーン。

何てことないのだが、

私はその刹那に・・・

そうか、つまり、

月給20万円っていう設定なんだね。。。

と、思い、

頭の中でグルグルと複雑な思考を巡らせ、

何だか、重い気持ちになった。

 

このドラマの主人公は、いわゆる発達障害であるのだが、

その中でも、『サヴァン症候群』 という、

知的障害が在りながらも極特定の分野に限っては

天才的な能力を発揮するという

稀な種類の障害者である設定だ。  

それが何なのか、って事は特に問題でもないし

何も思わない。 

どうか、

この主人公が受容れられ、活躍できる、

彼の個性を活かせる社会環境になれば良いなと、

その様な事を社会に示すドラマになれば良いなと、

主人公の彼を応援しながら見ています。

 

傍らで視ている妻も、

度々涙を流す。

 

只、、

しかし、

月給20万に何故私が引っ掛かったのか、、、

 

 

障害のある子が義務教育の期間を過ぎ、

そういった学校で

今の時代では当たり前になった高等部までを無事終えると、

自動的に社会へ出されてしまう。

新社会人の子供に限らず

大人になってから事故や病気で障害を負った方々も同様ですが、

就労して、給料を得て

『自活する』 という事は、本当に難しい。

 

障害者の場合、仕事に就く形態(分類)としては、おおまかに

・一般企業への就職

・一般就労を目指した就労移行支援

・就労継続支援A型

・就労継続支援B型

に分類されます。

 

●一般企業への就職は当然難しい。

ドラマの主人公は、おそらくこの状態。

 

●就労移行支援は

障害者の中で、一般企業への就職が可能だと見込まれる人が対象です。

就労移行支援事業所は、一種の訓練機関であるので

雇用契約は無く、給料は支払われません

逆に、世帯年収などに応じた基準で

利用料金を支払わなければなりません。

 

●就労支援A型は、事業所と雇用契約を結ぶ関係なので

最低賃金が保証され、社会保険への加入も義務付けです。

つまり、給料が出るのですが、

実際の金額は6~7万円/月。(最低賃金は時間額)

そこから、社会保険分が引かれる事になります。

これが実態。

少し古い数字ですが、

厚労省が出した平成24年度の平均賃金データで、

(就労支援A型は)6万8691円となっています。

平均値なので、田舎ではもっと低いのかもしれません。

 

A型は、

就労移行支援を利用したが一般企業に就職できなかった人、

障害のある子が特別支援学校を卒業し、就活したが

一般企業への就職が困難な場合・・・

などが対象となります。

(他にも条件が有りますので、検討中の方は御自分で慎重にお調べになってください)

 

●就労支援B型は、

A型の仕事も困難だという方が対象となります。

B型では雇用契約は結ばれませんので、非雇用型とも呼ばれます。

つまり、給料は支払われませんが、

作業の対価として工賃が支払われます。

実態として、2万円/月 前後です。

これが現実。

 

 

親や家族が護っている状況ならば何とかなるでしょうが、

個人となっては、自活は極めて難しい。

何らかの金銭的補助制度は勿論、人的補助が無ければ

生活の維持などできません。

 

 

お給料20万円って・・・

ねぇ。

障害を持った方々、その家族にとっては、

ちょっと、非現実的過ぎるかな。。。

 

 

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