宿題(仕事)山積みだったのですが・・・
現実逃避的に
喫茶店のモーニングからスタート。
お嫁ちゃんが、
何処で仕入れてきた情報なのか知らないが、
少し前から
「今立の岡本(おかもと)神社 へ行きたい。」 と、度々言うようになっていた。
確かに、素晴らしい建築と彫刻、
静かな山間に立地する境内の雰囲気も良く、
福井に住む人でも意外に知らない 『隠れた古社』 だ。
今日は彼女がリクエストしたコースで休日を過ごす。
朝食後は
和紙の里へ行き、買い物をして、
お宮を参って、ランチを採って、
出来れば更にカフェへも寄って、
温泉に浸かりましょうとのコト。
彼女の指示で先ず向かったのは
和紙素材、雑貨の入手ならばやはり此処かな?の、うめ田。
た~~~っぷり時間を掛けて店内を徘徊し、
お正月のしつらえに使う華やかな手漉き和紙と、
お餅を飾る際に敷く紙と、
和紙で作られたハンドバッグ(!)を購入。
彼女御満悦か?(^^;)
そして、
岡太神社 ・大瀧神社 へ。
雪深い土地なので
冬に備えて囲いが為されてしまっていたのは
時期的に仕方が無い。
今日は少々残念ですが、
そうでない季節であれば
職人が意匠を凝らした見事な姿の
全体像が見られます。
( ↓ ネット拝借画像 )
遠目では、その細部の凄さにまで届きませんが
近寄って観察すれば、
片田舎の社殿になんこれ程まで?と驚く様な
圧倒的な量と質の彫刻に驚かされます。
木端(鼻)という木端には全て彫刻が取り付けられており、
手を抜いた箇所は一つも見つけられません。
拍手を打つ私達に気付いて
社務所から翁が一人出てきてくださって、
(おそらく、ボランティア的にホスピタリティーを担っておられる地元の方です。)
色々説明してくださったり、思い出話なども聞かせて貰えました。
往々にして
年寄りの話は中々終わらず長いものですが・・・
この翁は絶妙な紳士で、嫌な時間ではありませんでした。
相手が伝えようとしている・伝えたがっている事を汲み取ろうと意識したり、
自分が知らない事を教えてくれる人なんだと気付き
素直に脳味噌が開放できれば
それは、
とても有意義で
糧になる時間となります。
私が先に離れたのですが、
彼女はその後も随分と
翁との会話を楽しんでいました。
この、拝殿両の柱に施された
鯉の滝登りの彫刻は、
とても大切な物らしく、
翁が子供の時代から
人が触れないように金網が取り付けられていたそうです。
左側の方は未だ鯉が下の方で戦っており、
右の柱の方が上まで上っています。
登竜門。
滝を上り切った鯉は、
竜に成る。
きっとそれにあやかりたくて、
皆が撫でようとするから
痛んじゃって、保護が必要な事態になったんだろうね。
古い時代には、
書状に 良い高級な紙を使えるのは権威の象徴だった。
紙が、それ程の重さを持っていた時代があったので、
この土地は大いに栄えた。
その結果・象徴が
このお社。
神輿殿にも、立派な御神輿が収められていました。
ゆったりと、静かに、
とても良い時間。。。
( ↓ 拡大します )
少し車を走らせ
峠を越えて池田町へ入り、
お昼ごはんはコタツの在るカフェでと思っていたのですが・・・
『12月はお休みさせていただきます』 との張り紙がなされていて
ちょいと残念。
代わりと言っちゃ何ですが、、
「 こってコテいけだ 村の食堂 」 でお昼ご飯。
好きなおかずとお味噌汁を取り
お腹いっぱいに食べても
二人で1,070円でした。
何より、とにかく白御飯が本当に美味しくて驚いた。
結婚以来、長年妻の実家(農家)から頂く
福井でも有名なブランドである東郷米を食べてきたので
米に関して口は肥えているつもりだが、
ここのご飯は
味に加え、炊き方(水加減)も絶妙で
妻も大絶賛でした。
売店でお漬物を買って
須波阿湏疑神社(すわあずき)へ。
こちらも古いお宮さん。
江戸前期の千六百年代に建てられた立派な拝殿。
以前は能舞台としても使用されており、
大正時代までは能が奉納されていたそうです。
背後の本殿も
室町時代の、県内最古の寺社建築だそうですが
その貴重な建物を守る為に
現在は一回り大きな建屋で覆われ、全体像は窺い難くなっています。
あ、
今日も、
二人きりのデートではなく
末っ子がオマケで一緒。^^;
そろそろ親離れしてくれい。
ぬるぬる美肌の温泉に浸かって
朝昼の食事が充実し過ぎで
お腹が中々空かず、
カフェでの甘いものはパスして
帰路へと着きました。
尚、
今年のサンタさんは
こんなのを下さった。
ありがたや。
職場でも年長の部類に入り始めて
人生の変遷期、過渡期を迎えており
日々、心身共苦労が絶えない日常が続いています。
海や山での
自分の趣味の時間などは全く無くなってしまいましたが、
今年も本当に良く働き、
どうにか無事に
年を越せそうで、
本当に安堵しています。
美味い酒が飲める時間が、
何より。
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